自分のメンテナンス


自分のメンテナンスのために、定期的にカウンセリングを受けています。
また、カウンセリングの質の向上のためにSVも定期的に受けています。

今回、倉成先生のワークを久しぶりに受けることができ、
いくつかのこころの重しを手放しました。

幼い頃から、家族一人一人との仲はいい方だったと思いますが
食卓などで集まると仲が悪くなる部分がありました。

そのころの記憶はあまりなく、感覚だけが残っているのですが
喧嘩がないように、衝突がないように、顔色を一生懸命うかがっていたけど
こちらを立てれば、あちらが立たず、あちらを立てればこちらが立たず。と、
「どうしたらいいのか!」と悩んでいたのを思い出します。

冷静に考えると親は親で主義や主張があり、祖父や祖母は意見があるわけで、
すり合わせをしたり、理解しあうことができるならば
それは本人たちの努力で、子どもが本来間に入る必要はないはずなのですし、
感情のもつれを解決するために、こどもが巻き込まれる必要はありません。

事実はそうなのですすが、
子どもから見ると親は初めての社会で、そこが安定しないと自分の世界も安定しません。
なので、心の平和を得るためにも様々な形でかかわる努力をします。

この努力を物心ができる前からしていると「安全を感じるな」という禁止令決断として
「この世界は危険だ」と本人が受け入れます。

その禁止令決断を持っているといつも気を張っていたり、顔色を窺ったり、
一人でいるのに人のことが気になったり。
心の中に安心する場所をつくることが難しくなります。

私の場合、
幼い頃(1歳半までに)この家族というグループの中でその争いに翻弄されていたと思います。
この中で安心感を感じることは難しく、言語を獲得する前なので体の感覚として残っていて
理屈で自分を納得させようとしても、感覚の消化をしていかないと難しい部分はあります。

ただ、こういった禁止令決断のことなどを学んだ人や
解決の真っ最中の方に覚えておいてほしいことがあります。

「自分で受け入れて決断をしたので、自分で解決できます。」
自分でと言われると、結構つらく聞こえると思いますが、
もちろん一人で解決する必要はありません。
周りのサポートを受けながら、心の中の澱を消化していくことで
あるときふとした拍子に「この世界は安全なんだ」と腑に落ちます。

本能として持っているものを抑えるのが禁止令決断なので、
人によって時間はかかる可能性はありますが、自分の中を見つめ、
感情を消化していくことで。今よりは軽くなり
解決に向かうことができます。

私の場合、家族というグループの中でいると苦しさを感じるので「父親」「母親」「お爺ちゃん」「おばあちゃん」
とそれぞれの関係を大切にして、そのグループに巻き込まれる必要はないことを思い出していきました。

以前は、一人でいても心のどこかで誰かのことが気になっていましたが、
今は、誰も気にすることなく、この文章を作成しています。

人は変わることができる。それを感じた一日です。