ストレス強い人ってどんな人?


こんにちは
心理カウンセラーの久米隆史です。

ストレスに強い人って聞くとどんな人をイメージしますか。

嫌なことがあっても「気にしない人」でしょうか?
目的のためにストレスを「排除できる人」でしょうか?
文句も言わずに「淡々とこなせる人」でしょうか

超人のように強く、どんなことが起きても平気そうな人もこの世にいるかもしれませんが、
この文章を読んでいる多くの方はいわゆる「普通の人」だと思います。

その「普通の人」の中でも、ストレスに対して強い方と弱い方がいます。
その差を生む差は何でしょう?

一言で話すと「愚痴や弱みを言える人」なんです。

何か出来事が起きた時、こころは何らかの反応を必ず起こします。

車のクラクションに驚いて「ビク!」肩がすくむかもしれません。
電車の中で足を踏まれて「ムカッ!」血が上るかもしれません。
ペットが亡くなり「ポロッ」と涙が出るかもしれません。

こういった「怖さ」や「怒り」や「悲しさ」は自然に湧き上がる気持ちで、毎日最低でも一回は感じているそうです。しかし、私たちはいままで育ってきた環境や思い込みで、気持ちや感情を上手く感じることが出来ない場合もあります。

怖がったら、「怖がるとは、弱い奴」と思われたらどうしようとか。
怒りが湧いたら「馬鹿は相手にするな」と言われて怒りは馬鹿が使うものだと思ったり、
「親と財布を無くしたとき以外泣くな!」と言われた方は悲しみを我慢するかもしれません。

こういった感情は、決して心地がいいものではないのでいろいろ理由をつけて「なかったこと」にしたかったり、思考で抑えたりするのですが、実際は感情がなくなることもなく、コップの中にたまる水のように徐々に溜まっていきます。

コップをイメージしてみてください。
ポタポタと落ちる水は、徐々にコップにたまっていきます。

コップの淵までたまった水は表面張力で膨れてギリギリまで耐えますが、最後の水滴の一滴であふれます。
あふれた水はストレス、コップはココロと想像したら、何か起きるか?

ぞっとしますね。

ネットで調べるとストレスが、どんな影響を与えるか?
そういった情報は沢山あふれています。

ストレスに強い人と言われている人達は、この水を「愚痴や、弱音」という形で
コップから外にかき出しているんです。

愚痴や弱音を吐く以外にも、ストレスと向き合う方法はあります。

日記に気持ちを書く方法もあります。
むかつく気持ちを一人の時にブツブツ言って、解消されている人もいました。
怖い感情があることを認めて、「怖い怖い」とつぶやく人もいました。
ひとりの時間を作って悲しさを受け入れる人もいました。
車の中で叫ぶ人もいるそうです。
むかつく気持ちを割りばしを割る事で解消している人もいるそうです。

他にも探せばたくさん方法があるようですね。

溜まっている感情の多くは苦手としている感情です。みんな最初から上手く感じられません。
練習することが必要になったり、自分に許可を出す必要が出てくるかもしれません。

現代社会で生きている以上、私たちには生活があります。
嫌なことがあったからといって、会社を辞めたり、人間関係を壊したりすることをすることは
なかなか難しいことです。

だからこそ、自分に優しくしてその「こころ」にたまった気持ちを吐き出しませんか。
「何か感情を抑えているかも?」と考えるだけでも感情と向き合う大切な一歩になります。

 

今日はここまで。