今できることのお誘い


コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止・延期されています。
外出に関しても自粛要請をされており、カウンセリングの帰りの東京駅などは閑散としています。
※写真は3月22日のものです。

体調には日ごろから気を付けているほうではありますが、先日の志村さんの訃報を聞いてから思い出したことがあります。
もう、何年も前になることですが仲間内で「しむけん」とあだ名で呼ばれている方がいました。
なんとなく静かな佇まいで、時々ユーモアのある一言で笑わせる。風貌もそこはかとなくですが似ていたと思います。

その彼があるときから姿を見せなくなりました。
あとから聞いたのですが、ガンで闘病生活に入っていたそうです。
その後、一度だけお見舞いに向かいましたが、その時会うことが怖かったことを覚えています。

彼は「強くあれ」という自分の弱さを見せない。感情と距離をとる。無意識の思い込みを強く持っていました。
なので、どんな時も弱っている姿を見せたり、そういった部分が自分の中にあることを許可できなかったのだと思います。
お見舞いに行ったときも、点滴などいくつもの生きるために必要な物をつなげたまま、本来ならば寝ていないといけないのに
ベットから体を起こし、名前を呼んでくれたのを覚えています。
モルヒネが効いていたので会話らしい会話はできませんでしたので、ずっと手を握っていることしかできませんでした。
その後のやり取りはあまり記憶に残っていません。

あとから、医療関係者に聞いたことがありました。
1.闘病には血液が必要であること、その血液は輸血に頼っている部分があること
2.抗がん剤などの新薬の研究開発にも血液が必要なこと
3.血液は凝固作用があるため、21日間しか保存できないこと
 ※赤血球が21日 血小板などは4日だそうです。
などなど、色々聞くことができました。

なんとなく知ってはいても、21日しか持たないことを聞いたときは驚いたのを覚えています。
冷凍保存などでもっと長期保存できるとどこかで考えていました。

昔から、献血には積極的に行くほうでした。
20の時に成分献血をしたのがきっかけだったと思います。
なぜしたのかは、覚えていませんが、
「しむけん」の一件があってからは、できるときには積極的に行くことをしています。

先日献血に行ったときに聞いたのですが、コロナウイルスの影響を受け、外出する人が減り、
献血も減っていることを聞きました。
私たちは自粛をして、身を守ることができます。
ちょっと、2.3日体の体調に気を付けて、献血をしてみませんか?
血液からわかる健康情報は沢山あります。

時間は献血ルームの込み具合などによって異なってくると思います。
地元の献血ルームにどれくらいかかるか聞いてみるのもいいかもしれません。

ほんの少しの痛みがありますが、無理しない形で、この時期だからできる協力をしてみませんか?
もちろん私も次回の献血が可能になった時すぐに向かう予定です。