※この記事の内容は2015年から2019年まで、千葉のコミュニティーセンターで行われた「私の気持ち。あなたのこころ」心理講座のストロークの授業を基に作成しています。
※すでに、心の栄養について十分に熟知され、人とかかわる手段を持ち、心理的に満たされている方においては、ぜひ周りの人と心地いストロークのやり取りの実践を切にお願いいたします。
昨晩(2020.04.07)7都府県に緊急事態宣言が宣言されました。
ただでさえ自粛をしていたのに、更に5/6までの自粛を求められ「人とのかかわりを7割~8割削減を」といわれると、緊急事態で重要なこととはいえ、身体的心理的負担がとても大きいものになります。
この人とのかかわりを減らすことが、孤独感を想起させ、困難なものにしているのかもしれません。
こういった心理的な負担を少しでも軽減できれば、と考え記事を書いています。こういった知識がお役に立てば幸いです。
人とのかかわりが減ってくると、なんとなく体の重い感じや、やる気の減少。さみしさ、イライラや批判したくなる気持ちなど、様々な身体反応が湧きやすくなります。これには、いくつかの原因があります。
※ここでは心理的原因の一つに特化して、お伝えさせてらもいます。

人という存在は、身体に与える栄養だけで大きくなるのでしょうか?
これ何となく体感でわかる方が多いと思うのですが、身体に与える栄養と同じように、心に与える栄養も大切になってきます。
たとえば、朝、目を合わせて、おはようと明るく声をかけて、おはようと返す関係性と、あえて極端に言いますが、朝起きてきて、「なんで、もっと早く起こさないんだ」と文句をいい、ごはんを食べるときには、しかめっ面をして、見下すような関係、どちらが心理的な栄養が豊かなんでしょうか?こういうようにストロークとは、人の存在や価値を指す言動や行動を示します。
それは、言葉でも伝わりますし、それ以外の態度など非言語なものでも伝わります。
このストロークには、いくつかの種類があります。
貰って、心地よい、肯定的なストローク
貰って嫌な気分になるもの、否定的なストローク
そのほかにも無視をすることや(夫婦間や恋人間)で愛情表現をしないことのノンストロークといいます。
※ストロークとは、相手を認める全ての行為で心の栄養です。
相手(がそこに存在していること)を認める、無視以外の全ての行為をストロークといいます。いじめなどのお話を聴いていると無視されることが一番きついそうです。
なんとなくでもわかると思いますが、人の存在を無視することは、心に大きな傷をつけるんでしょうね
自粛することで何らかのストレスをうけやすくなるのは、このストロークの不足が原因の一つと考えられます。
このストロークには言葉を使ったものと、言葉を使わなく、態度で伝わるものがあります。
その言葉を使わない非言語的な肯定的なストロークで一部ですがこういったものがあります。おんぶ、抱っこ。なでる。さする。添い寝をする。抱きしめる。見守る。傾聴する。うなずく。任せる。信頼する。握手する、微笑む。関心を持つ。まごころで接する。拍手する。保護する。会釈する。など
言語的なメッセージとして誉める。励ます。挨拶する。お伺いを立てる。一緒に遊ぶ。話しかける。仲間に誘う。感謝を伝える。賛成する。認める。間違いを謝る、相談に乗る、許可する。勇気づける。
貰った相手は存在を認められているという実感があり、心から喜びを味わうことができます。もらうと、とても嬉しく、エネルギーが満ちてきます。
※今回は濃厚接触を避けるためには、一時的に身体接触を少なくする必要があります。

もう一つのこちらは、もらうと自尊感情が傷つき、嫌な感じがします。
否定的なストロークと呼ばれるものです。
これにも言語的なもの非言語的なものがあります。
非言語のものは、叩く。つねる。蹴る。ゲンゴツ。お尻を叩く。抑える。顔をしかめる。にらむ。機嫌が悪くなる。寝返る。嘲笑する。恥をかかせる。自由を奪う。思考や感情、行動をコントロールするなど、
言語的なものは叱る。馬鹿にする。けなす。責める。反対する。悪口を言う。不平不満を言う。文句を言う。不平不満を言う。非難する。命令する。禁止する。強制する。催促する。嘘をつく。しらをきる。信用しない。噂話。陰口。邪魔をする。軽蔑する。軽蔑する。侮辱する。秘密をばらす。
直接的なものと、精神的なものがあります。これは貰ってうれしいという人は少ないと思います。
何か書いていても、嫌な気分なります。。。
これよりももっと嫌になるのが、ノンストローク(無視・無関心)です。 しかし、注意して、周りを見ているとこういった行動は、よく起きています。
ここでいう、無視は存在を否定することです。
例えば、無視。無関心。約束を守らない。仲間外れ。目をそらす。そっぽを向く。与えない。聞こえない振りをする。返事をしない。取り合わない。注意しない。ほったらかす。挨拶しない。いうことを聞かない。メールや電話の返事をしない。など(子どもに対しては、)抱っこしない。食事を与えない。話し合わない。お風呂に入れない。病院に連れて行かない。など(カップルで)愛情表現をしない。
自分の価値や能力などを値引かれ、苦痛を伴う。認められず、肉体的にも、精神的にも苦痛を伴う。もらうと、とても嫌なもの。絶対に受け取りたくないですね。
このノンストロークを知っていて意図的にされる方がいらした場合、心理的に安全なところまで距離をとったほうがいいと思われます。

こういったストロークは様々な場所でやり取りができます。
ちょっと意識して肯定的なストロークを増やしてみてください。
お買い物中にレジの人に微笑む。近所の人と会ったら会釈する。
知り合いから来たメッセージに返信をする。
電話する。感謝を伝える。挨拶をする。
自宅で料理することも自分へのストロークかもしれません。
人とのかかわりを持つときに、このストロークの種類を知っておくけば、自分のは発信するメッセージを理解して、かかわりを持つことができます。
日常で意識的に使ってみてください。
心の栄養が増えてくると、自宅でも様々なものが楽しめるようになってきます。
まずは仕事から帰宅したとき「ただいま~(笑顔・声を少し高めにする)」からスタートです。
そしてぜひ「お帰り(笑顔・少し高い声)」もお願いいたします。