人格適応論:反応型が変わるとき


人格適応論の反応型の考え方に基づいて体験を書いています。

心理のトレーニングを継続的に受けているのですが、毎回新しい知識を得たり、
いままでの知識の新しい側面を再発見したりしています。

前回のトレーニングでは新しい禁止令決断の診断表から「関わるな(情緒的に)」
というものを学びました。
この禁止令決断の絶望的な決断では「私は誰?(わからない)」と混乱し、
反抗的な決断では「私はバブル(泡)の中で、私自身でいる」と書かれています。
その対処行動は「距離を取り、知ろうとも知られようともしない」とも書かれています。


※禁止令決断の言葉などはコードといわれていて、禁止令の影響を受けている人にはピンとくるようになっています。
※対処行動とは禁止令の影響を受けたときに生まれる外部から観察できる行動のパターンを指しています。



この禁止令を知った時、反応型の特徴である出来事に対してすぐ反応してしまう部分や
強いストレス時に混乱してしまう部分の話を聞いているようでした。

反応型の方々とお話をしていると、こちらの話を聞いていない様な素振りや
受け答えが早くて、「きちんと考えているのかな?」と思われるような時があったりします。
本人は聞こえているし、内容は頭に入ってはいますが、
その内容を深く考えたり、感じたりする間もなく
「ポン」と反応をします。また、それを良いことだと思っています。
なので、他人から見ると落ち着きのない。明るいけど信頼の難しい人物に見られてしまうこともあります。



この禁止令決断の影響を強く受けると
自分の中に情報を入れて、感じたり考えたり、一つのことに集中することが苦手だったりする部分が出てきます。
もしかしたら幼少期に傷ついた体験や嫌だった出来事が大きくて、触れることが難しく、
出来事をどう処理していいのか?理解できず、
その時に自分を守る最適な方法として「触れない」ということを選択したのかもしれません。
その時代には効果的なものだったと思います。

私自身もこの禁止令の影響を受けているなと思う出来事がありました。
自分自身に深く関わろうとしないので、考えたり感じることも浅いように思っていましたし、
人の言葉をはじくことで、他人を傷つけていたと思う場面もありました。
解決に向かう時に感じた感情の一つに、「落ち着いたら面白くないな」と思い込んでいた部分がありましたが、
禁止令決断が弱まった今思うことは、「落ち着いて人生を味わう時間が増えた」ということです。
楽しさを探す時間は減り、毎日の些細なことに気づくようになりました。
人からは落ち着いたような印象を与えているようです。
バタバタと騒ぐのも楽しいですが、落ち着いて物事を考える人生も楽しいものです。